ある新聞の
医療のページに載っていた話です。
手足の汗がすごく(異常に)多い場合、
どう対処するか。
この症状は
「局所多汗症」 というのだそうです。
原因は
緊張している時に
発汗を促す交感神経の働き過ぎ、とのこと。
で、
治療法はというと、
①塩化アルミニウムの粉末を
水やアルコールなどに溶かし、
寝る前に手足に塗る。
↓
汗を出す穴が詰まり、
長く続けると
汗を出す細胞が働かなくなる。
②手足を水に浸して
弱い電流を流す治療で
汗の穴をふさぐ。
それでも効果がない場合は
③(生活に大きな支障があり、
患者が強く希望すれば)
胸にある交感神経を切断する
手術をする。
・・・・・・絶句、しましたよ、読んで。
これが今現在の
局所多汗症の
標準治療なのかもしれないですし、
私は
その是非について
なんのかんの言える立場ではない
・・・・・とは思いますが、
汗って、
必要があるから出るんだよね?
体温調節のためだったり、
老廃物を出すためだったり、
発汗が
体に必要な働きだから
存在してるんだよね?
その汗が
異常に出るってことは
体の別の部分に
機能不全があるってことなのかなと
思うんだけど、
異常に出るなら
穴をふさいでしまえ、と。
でなければ、
交感神経切ってしまえ、と。
たとえが雑かもしれないけど、
水道の蛇口から水漏れしてて
困ってるから
水道屋さん呼んだら、
「蛇口、粘土突っ込んで塞ぎましょか」
とか
「水道管、切っちゃいましょ」
とかって
言われる感じ?
出なくなればいいものなの・・・?
局所の症状には
背景があるはず。
体は
全てがつながって
働いているのだから。
なのに、
ただ
汗が出なくなれば、それでいいの?
汗の穴が塞がれたら、どうなるの?
交感神経切ったら、どうなるの?
その後の体は
正しく機能していくの?
体は
局所・局所・局所で存在してるわけじゃない。
臓器も神経も筋肉も体液もその他もろもろも
全てがつながって
お互いに影響しながら
ひとつの体を機能させていっているはず。
汗が異常に出るというのは
生活にも支障の出る
とても不快な症状だと思います。
だからこそ、
体の中で本当に何が起こっているのか
見極めた上での治療が必要だと思うのです。
なのに、
出るものは
塞いで切って
止めればいい。
出なくなって、見えなくなればいい。
そういう方法は
体に対する冒涜なんじゃないかと
私は感じてしまうのです。
自分の体が出す症状が
何を意味しているのか、
よく考えていきたいと思うのです。
症状は
自分の中に病んでいるところがある、
バランスを崩しているところがあるという
体からのメッセージであり、サインです。
そのメッセージを読み取ろうとせず、
そのサインを消し去ろうとしたら、
体は
本来の機能を失っていき
真に癒えてはいかないのでは・・・・・。
新聞を手にしたまま
考え込んでしまった、今日でした。