子供部屋から
２歳、３歳、４歳くらいの息子が
３人続けてリビングに出てきたんです。
（オカルトちっく？？）

まだ頭がおかっぱっぽくて、
ほっぺたも体もちょっとポチャポチャしてて、
きゃいきゃい言ってる、夢の中のかわいい息子。

 
☆トップハム・ハット卿になりきる（？）２歳の息子☆
 

でも、

息子が本当にこのくらいの年齢だった頃
（正確には小学生の中盤過ぎまで）は
かわいいけど、同時にスネお君・キレお君で、
私はどう接していいのか
どう育てていいのかわからなかった。
２人目なのに
娘の時以上にどうしていいかわからず、
かなりキツく当たってしまったこともありました。
必要以上に怒ったり突き放したり・・・・・。

それでも、
息子は「ママ、ママ」って
ぺったりくっついてくれてたけど・・・・・

今はもう１４歳。
思春期に入ったら、
身体的な距離は離れていくだけ。
この先も、きっと離れていくのが加速するだけ。

それが
親を嫌いになったっていうことではないのは
わかっているけど、
ぺったりくっついたり手をつないだりという
小さい頃の関わり方はもう２度とできないんだということが
身に沁みてはっきりとわかってくるんです。

夢の中で小さな息子（しかも、３人）を眺めながら、
もうこんな時は戻ってこないんだなあ・・・・・と
思ってる自分がいました。

小さい子供達を育てている頃に
２度とこの時間は戻ってこないとわかっていたら、
もっと何か違っていたのかもしれないけど、

あの時はあの時で
本当に精一杯で、

早く大きくなってくれねぇかな～
早くママをほっといてくれるようにならねぇかな～

って思ってました・・・
思春期に入ったら
自分が一気に寂しさを感じるようになるとは
つゆ知らず・・・・・・・

でも、

そんなものなのかな。

親が
その時その時、必死で精一杯なのも、
ああすればよかった、こうすればよかった、と
時間が経ってから後悔するのも、

子供達が
成長するにつれて変わっていき、
親から離れていくのも、

当たり前。

身体的な距離は離れてしまって、
膝に手を置いただけでハネのけられることもあるけど、

息子が、実は、
さりげなく親を気遣ってくれていることは
わかっています。

新幹線のホームの自動販売機で
息子が先に飲み物を買って、
次に私が買って振り向くと、

先に列に並んでいると思っていた息子が
そばに立っていました。
私が飲み物を買い終えたのを見てから、
無言でふいっと背を向けて
列に向かって歩き始めた息子。

ああ、見ててくれたんだ。
待っててくれたんだ。

ふだん、あんまり話もしなくなって、
話してもぶっきらぼうな反応が多い息子だけど、
ちゃんと気にかけてくれてるんだと、
その時わかったんです。

夢の中の小さな息子を思い出すと
胸の中がチクッとするけど、

あれから１０年くらい経って、
今の息子がいて
今の私がいて、

後悔も寂しさも
この歳で感じる嬉しさも
全部ひっくるめて、

まあ、これでいいかぁ、と。

これまでの流れと
今の在る時間、

これでいいか・・・・・と。

それを全部、受け入れようか、と。

これから先、
さらに
子供達の手を離していくのであろうことも・・・・・・・

夢の中で、ふと見ると、

なぜか
今の１４歳の息子がコタツで座っていて、
かつての小さな息子がぺったりくっついて、じゃれてました。

かーちゃんとこに来るんじゃないんかい

と思いつつ、

かつての息子と今の息子、
やっぱり両方かわいいと思う、親バカかーちゃんでした。