約10年前の
イギリスに住んでいた頃。

長い長い冬を抜けて
花も咲き誇り始めた4月、
通っていたパッチワークのクラスの先生に
「どこか遊びに行くのに
いいところはないですか?」
と訊くと、

「そりゃあアナタ、
Lacockよ!
ハリー・ポッター見た?
映画の一部は
あそこで撮影されたんだから!」
と熱弁され、

行ってきましたとさ

私達が住んでいた
Bath(バース)から
車で30分ほどで着く、
小さな村?と言ってもいい感じの
Lacock(レイコック)

4月だけど・・・
曇ってて
寒かったな・・・・・イギリスだし・・・・・

小さな村なのに
立派な建物があります↓

これは
Lacock Abbey(レイコック・アビー)という
かつての貴族の館。
Abbeyというのは
「寺院」という意味なので、
元々は修道院か何かだったのでしょうね。

さて、
探したら
簡単に見つかった↓

ハリー・ポッターの両親の家として
撮影されたおうちだそうな。

Lacock Abbeyに入ってみると
こんな回廊があって↓

この回廊も
撮影に使われたらしく、
わざわざ
こんな看板が・・・・・↓


「ここで撮影しましたねん」アピール、満載

実は私、
ファンタジーに
あんまし興味がない。
ハリー・ポッターも
斜め読み&斜め見しか
してないんです
「ここで撮影しましたねん」アピールされても
いまひとつ
ピンとこないのでした・・・

なんか損した気分・・・・・・

お昼ごはんを
村の中のパブへ食べに行くと


ジ・イングリッシュ・パブ

こんな珍しい物が↓

なんだかわかります??

Turnspit(ターンスピット)というこの代物、
実は
この車輪のようなものの中に
犬を入れて歩かせ(走らせ?)て、
火にかけた肉を
ぐるぐる回すという・・・・・

今日では
動物愛護協会から
厳重抗議が来るのではないかと
思われる、
中世の知恵の結晶?であります

説明がこちら↓


上の額縁の絵の上部に
犬が入ったTurnspitがあるのが
わかるかな~

中世の犬くん達、
受難の時代だったんですね。
この時代、
Turnspitを回すために
品種改良された
その名もTurnspitという犬種がいて、
各家庭ごとに
数匹ずつ飼われていたそうな。

そんでもって
人間様が食べる肉を
ぐるぐるてりてりするために
交代制で
ひたすら働き続けるという・・・・・・

中世の犬くん達の苦労を想像して
なんだか悲しくなってきたので(?)、

気分転換に
村のティー・ルームへ。
確かこのティー・ルーム、
King John’s Hunting Lodgeっていう
名前だったかな。

イギリス史上でも
評判が悪めのジョン王(King John)(1167 – 1216) が
狩りの時に立ち寄った宿だったのかも?

素朴なんだけど
いつもおいしいスコーン。
この写真のスコーンは
実は3種のスコーンで、
一番手前のものは実は三角形△

イギリスでスコーンを頼むと
たっぷりのジャムと
たっぷりのクロテッド・クリームが
ついてくるから
幸せなのです。
(写真では、お皿の真ん中に
で~んと鎮座しているのがクロテッド・クリーム)

日本に帰って来て
ティー・ルームでスコーン頼んだら、
クロテッド・クリームが
スズメの涙ほどしか出てこなくて
私の方が
涙しそうでしたわ・・・・・

帰りに
Lacock Abbeyの近くを
通りました。

イギリスの長い冬の終わりを
象徴するかのような
黄色の水仙。

肌寒い一日だったけど、
これから
本格的に春なんだなって
感じた日でした 

んだな   ケロッ

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