熊本の震災で被害に遭われた方達に
心からお見舞い申し上げます。
今、どんな思いをなさっているだろうかと考えると、
胸が締めつけられる思いです。

まずは安心して居られる・眠れる場所や
十分な食べ物・飲み物の確保、
衛生面の物資や設備の充実、
必要な医療の提供など、
さまざまな課題があると思うのですが、

もしかしたら後回しになりがちかもしれない
精神面のケアについて
少し書いておきたいと思います。

CHhom(カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー)が
東北での震災や今回の震災にあたって
サイトやフェイスブックにて掲載しています:

以下のレメディーは心のショックや緊急時の対応に
とっても良いレメディーです。
(過去にこのような経験でPTSDをお持ちの方にも
おすすめいたします。)

Acon. (アコナイト) 恐怖、後に恐怖が続く
Op.(オピューム) 恐怖、恐怖の感覚が麻痺するほどの恐怖
Arg-n. (アージニット) 恐怖、パニック
Stram.(ストロモニウム)恐怖
Ars.(アーセニカム) 不安、心配、下痢

震災に限らず
人生・生活のいろいろな大変な局面で
ホメオパシーのレメディーを早い段階で摂っておくと、
精神的なトラウマを極力減らすことができると思います。

そして、
ホメオパシーのレメディーとともに、
ぜひ、ご家族、周りの方達、何よりご自分に
『言葉のレメディー』をあげてほしいと思うのです。

震災などの災害の時の恐怖は
大変なものがあります。

「怖い」という恐怖の感情が湧いてきても
どうしていいのかわからない、
あるいは
恐怖の感情を押し殺して
やっていかなければならない場合が多々あるでしょう。

ですが、
恐怖にしろ、悲しみにしろ、悔しさにしろ、怒りにしろ、
感情を押し殺す、なかったことのように振る舞うことは、
一時的には必要な場合もあるかもしれませんが
長く続くと
表に出せなかったぶん、体の中に深く落ちていくことになります。

「怖い」と怯えている人がいたら
「怖いんだね、怖いよね」と、

「悲しい」と泣いている人がいたら
「そうだよね、悲しいよね」と、

声を掛けてあげてください。
できるなら、肩を抱き、抱きしめてあげてください。

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」と
言いたくなるかもしれない、
実際にそういう場合ではないかもしれないけれど、

その時の感情をそのまま受け入れてもらうことは
つらい思いをしている人達にとって
大きな助けであり、
大きな大きな安心につながり、
大変な状況な中で前を向ける原動力になります。

私がこのことを書いているのは
5年前の震災の時に
大きな失敗をしているからです。

震度5強とはいえ
学校で生まれて初めて大きな揺れを経験して
テレビでも被災地の様子を見た娘は、
すっかりおびえてしまいました。

宮古に知り合いがいた私は
心配からテレビをつけっぱなしだったのですが、
娘はテレビがついていることを嫌がり、
余震が来るたびに泣いていました。

そんな娘に、私は、

「そんなことでどうするの!
そんなんでいちいち泣いてたら、
もっとすごい地震が来た時に逃げられないよ!!
泣いてないで、しっかりしなさいよ!!」

と、声を荒げたのです。
泣いている娘を突き放したのです。

娘は、何も言わなくなり、泣かなくなりました。

そして、翌日から39度を超える高熱を出しました。
食べられなくなり、あっというまに体重が落ちました。
高熱は4、5日続き、下がった後もフラフラした状態が続きました。

娘の「怖い」という気持ちを受け止められなかった
私の言動が
娘の高熱を引き起こしたのだと悟ったのは
しばらくしてからでした。

私から叱責されて
表現できなくなった娘の「怖い」という気持ちは、
文字通り、娘の体に落ちたのです。
言葉にできなくなった恐怖は高熱となり、
ふっくらと健康そうだったのが、食欲が引き続き落ち、
その後何ヶ月も痩せた状態が続きました。

あの時、娘に声を荒げてしまったのは、

私自身が怖かったからです。

何かあったら、自分が子供達を守らねばならない。
自分が「怖い」なんて言ってたら、何もできなくなる。
「怖い」なんて、思ってちゃいけない。

そう思って、必死で自分の恐怖を押し殺していました。
そうやって、子供達の前では平気な顔をしていたつもりでした。
でも、本当は、怖くて、どうしていいのかわからなかった。

だから、
娘が「怖い」と言うのが許せなかったのでしょう。

本当は、
自分自身の恐怖を認めて
自分に向かって
「怖いんだよね。怖いよね。怖くて当たり前だよね。」
と、声を掛けてやらねばならなかったんです。

私、そして、その先の娘に必要だったのは
その時の恐怖を認める、受け入れる、
そのための『言葉のレメディー』だったと思うのです。

「怖いよね。怖くて当たり前だよ。
でも、大丈夫だよ、一緒にいるからね。」

と、娘に一度でも言えていたら。
泣いている娘を抱きしめられていたら。

その前に、自分自身に
「怖いよね。怖くっていいんだよ。
怖くて当たり前だよ、それでもやっていけるよ。」

と、言ってやれていたら。

私の中の、大きな大きな後悔です。

きっと、今頃
怖い思いをしているお子さん達、
そのお子さん達を必死で守ろうとしているお母さん達が
たくさんいらっしゃると思います。

お子さん達にも
ご自分にも
どうか、「怖いよね。怖くていいんだよ。」
言葉を掛けてあげてください。

「怖い」と認めてしまったら
暗示にかかるんじゃないか、
さらに弱ってしまうんじゃないか、と思われるかもしれませんが、

その時の感情をそのまま受け入れること
受け入れてもらうことは、
必ず将来の強さにつながります。

夜中の1時過ぎまで
私にぴったりくっついて座って
心配そうな顔をしてテレビを見ていた娘。
少し、強くなっているのかもしれませんね。

被災地の皆さんのお体とお心、両方の無事を
心からお祈りしております。

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