「話してくれて、ありがとう」

イギリスに住んでいた頃、
初めてホメオパスのリチャードさんのセッションを受けた時に
言われた言葉です。
(リチャードさんのことは→
『ホメオパシーとの出会い・その3』『心の師の言葉』

ものすごく、ものすごく
ビックリしました。

ベソベソ泣きながら
しどろもどろの英語で話した私に、
「ありがとう」って。

自分自身がホメオパスになって
クライアントさんと接するようになって以来、

お話した後に、
クライアントさんが
ホッとしたような表情をされたり
「話せてよかった」とおっしゃったりすることが
よくあります。

人それぞれだとは思いますが、
長い間、心の中にいろんなことを抱えてきた後に
ホメオパシーの相談会にいらっしゃるのかなと思います。

かつての私のようにね。

もしかしたら、
「こんなこと言ったら、恥ずかしいかな  」
「あんなこと言ったら、怒られちゃうかな  」
って、ちょっぴりビクビクされてる方もいらっしゃるのかな?

それでも、
相談会にいらっしゃった皆さんは
体の症状についてだけではなく
心の中に抱えてこられたことを話してくださる。

きっと、
話すのがつらい気持ちもあるかもしれない。
それ以前に
その気持ちを感じることさえつらいこともあるかもしれない。
思い出すのも嫌なこともあるかもしれないし
自分が何を感じてるのかわからないこともあるかもしれない。

そんな中で、話してくださるということ。
私の中で毎回、

「話してくださって、ありがとう」

という気持ちになります。

ホメオパスとして、というよりは、

お話を聴かせていただく、一人の人間として。

リチャードさんから
「話してくれて、ありがとう」
と言われた時、
なぜそう言われたのか
いまひとつよくわからなかったんだけど、

ホメオパスになって、
リチャードさんの言葉の意味が
少しずつ、実感としてわかってきたような気がするんです。

話すことって、
当たり前のことのように思えるけど
とってもとっても大切なこと。

なんらかの理由で
自分の言いたいことを話せず
飲み込んでしまうと、
声を発する器官である喉がおかしくなります。

言いたいことを
更に深く飲み込んでしまうと、
それが胃まで落ちて、胃がおかしくなります。

私はずっと
言いたいことを我慢するくせがついていたので、

初めてリチャードさんに自分の話をしようとした時、
声が出ませんでした。
喉でつっかえて、声にならない。
話そうとしても、言葉にならない。

私が落ち着くのを、声が出るようになるのを
静かに待って、
私のグシャグシャの話をじっと聴いてくれたリチャードさん。

そして
「話してくれて、ありがとう」
と。

そう言われた時、
意味はよくわからなくても、私は、

『わたしはずっと、こんなふうに話を聴いてもらいたかったんだ・・・』

って、心の中で感じていました。

そして、
自分の心の中のことを安心して話せるようになり、
自分の話すことをしっかりと受け止めてもらえていると
感じられるようになっていったことで、

私の人生は変わり始めたんです。

かつて閉ざしてしまった口を開くこと、
自分の言葉で話すことを取り戻すことで、

自分自身をより深く知る、理解することが始まったのです。

(で、10年後にとうとうホメオパスにまでなっちゃった・・・・・

今、いろんな理由で苦しい思いをされている方。
体のことはもちろん、
自分自身の生き方で迷ったり
子育てがつらかったり
夫婦や家族のことで悩んでいたりする方。

つらさを自分の奥深くに抑え込まずに

お話しにいらしてくださいね。

話すことで、
自分自身をもっとよく知ること
もっともっと自由になること
自分の人生を生きられるようになること、

その一歩を踏み出してください 

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