私は先週土曜日に、
娘は昨日、
ハリー・ポッター全巻読み終えました。
私が読んだ原書は７冊、
娘が読んだ日本語訳の文庫本に至っては、実に１９冊！

自他ともに認める『読書嫌い』の娘が、
リビングの片隅に座り込んで身動きもせずに読み続け,
（ふと見ると、そのまままっすぐ横に倒れて眠っていたりとか ）
最後のサイゴは
学校の宿題があることを思い出したものの、
夕ごはんをすごい勢いでかっこみ、
宿題を後回しにして１９冊目を読み終えました。

二人して
読み切った爽快感に溢れまくってます。　ふぅぅ。

私、今年の２、３月まで
ハリー・ポッターに興味ゼロ、
ほんとに、誇張でなく、ゼロ だったんです。

ドラマよりドキュメンタリーが好きな方でもあるし、
「あたしは、ファンタジーに興味ないもん」
と言い切っていました。

それが、
映画全部見てハマり、
本を読み始めて更にハマり・・・・・・

本を読み始めて、驚きました。
作者であるJ.K.ローリングの知識の広さと深さ。
歴史、神話、言語、植物、人間の心理などの広く深い知識が
このお話を作り上げていることがよくわかり、
映画ではわからない深い深い世界があることが
感じられました。

本の文章を追っていると、
脳裏に浮かんできたイギリスの風景。

ロンドンの街並み。
人通りのない、背の低いコテージが並ぶ小さな小さな村。
いつ建てられたのかわからないような、古い石造りの教会と
その前に広がる墓地。
紅葉した葉が映る、静かな湖。
晴れているのに、青色ではなく白色の空。
鼻に上ってくるような、記憶の中の草と土の匂い。

 
　≪スコットランドのレーヴェン湖の島から眺め≫
　　　ホグワーツ魔法学校はスコットランドにあります。
　　　レーヴェン湖より、もっともっと北だけど。

最後の１冊を読み終えた夜に
横になって目をつぶって
そんなイギリスの風景を思い出していると、
自分の知っているイギリスから
ハリー・ポッターのイギリスの世界へと入っていくような感覚。

自分が知っている現実の世界と
本の中のような魔法の存在する世界の
境界が薄くなっていくようで、
さらにそこから別の新しい世界が広がっていくようで、

そのうち
自分の中で、

「もっと知りたい」

という思いが沸き上がりました。

何が知りたいのか、
自分でもよくわからない。

イギリスのことでもない（大好きだし、早くまた行きたいけど）、
魔法のことでもない、
ドラゴンのことでもないし、
ダニエル・ラドクリフのことでもない。

きっと、その向こうにあること。
その向こうにある世界。

人間がこの地球という星で生きているうえで
培ってきた知恵、
愛すると同時に対峙してきた自然、
積み重ねてきた歴史、
表現に欠かせない言語、
何より
一筋縄ではいかない、複雑で深い、私たちの心の中。

ハリー・ポッターの本で
頭の中に広がった世界が
さらに果てしなく広がっていくような感覚がするのです。
イギリスという世界、魔法の世界から飛び出て、
人間やこの星のもっともっと奥底に通じるような世界。

きっと、
そんなもの、そんな世界を
もっと知りたくなったのだと思います。
それを追いかけていきたい衝動を感じるのです。

知ることが何かに役立つとか
そういうことではなくて、

ただ、知りたい。

そんな世界があるのだということを、
あれだけ興味がなかったハリー・ポッターの本を読むことで
気づいてしまったようです。

いや、
もしかしたら、

思い出しただけなのかもしれない・・・・・

その向こうにある世界、
知りたい、追いかけたいと思いつつ、

とりあえず、
ハリー・ポッターの第１作目から
また読み直すかな？！

しばらく、いくつかの世界を行ったり来たり の
生活になりそうです。

     日本ホメオパシーセンター横浜上星川
 　　　　　　　　Stillpoint Homoeopathy 　藤田さおり
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