なんだか
イギリスづいてる昨日と今日・・・・・

イギリスで有名な王様といえば
おそらく
真っ先に名前が挙がるんじゃないかと
思われるのは

ヘンリー8世 

この王様、
チューダー朝の2代目の王様。
彼自身が
相当に有名な王様でありますが、
実はその娘が
さらにさらに有名かもしれない
エリザベス1世です。

この二人が
親子と知った時、
なんかびっくらこいたの憶えてるわ

ヘンリー8世が
なんで有名かといいますと、

彼には
6人の奥さんがおりました。
奥さんをとっかえひっかえして
うち二人の首をちょん切った、
また
首をちょん切られることになる一人と
結婚するために
ローマ法王をケンカしてカトリックと断絶し
英国国教会を作ったという、
いわゆる
悪人的な語られ方をされてきた王様です。

奥さん達の運命図を見てみると、
一人目:キャサリン・オブ・アラゴン(スペインの王女様)
王子を産むが夭折し、王女しか成長せず、
ヘンリー8世の心は別の女性に。
無理矢理離婚させられ、幽閉のうちに亡くなる。

二人目:アン・ブーリン
男の子の世継ぎが欲しかったヘンリーを
才気煥発さで魅了し、キャサリンを蹴落として結婚。
しかし成長した子供は後のエリザベス1世のみ。
姦通の疑いをかけられ、断頭台に送られた。

三人目:ジェーン・シーモア
アン・ブーリンの存命中からヘンリーと不倫?
待望の王子(後のエドワード6世)を産むが
産褥熱で亡くなる。

四人目:アン・オブ・クレーヴス
やもめのヘンリーの後添えになるべく
ドイツからやってきたお姫様。
が、ヘンリーの好みに合わず、結婚が成立せず。

五人目:キャサリン・ハワード
50歳過ぎのヘンリーが夢中になった10代の少女。
溺愛されていたが、他の男との不倫が露呈して
断頭台へ。

六人目:キャサリン・パー
ヘンリーから妻にと乞われ、恋人と別れて結婚。
聡明で優しい女性で、晩年のヘンリーの世話をした。

一般的に
ヘンリー8世は
若い頃は
容姿端麗頭脳明晰芸術・スポーツにも秀でた 
理想のプリンス だったのが、
歳を取るにつれて
大食漢
好色
わがまま
奥さんの首をちょん切ってしまうような
無慈悲な王になり果てた 、と
描かれることが多いです。
私も本を読んで
そういう人だったんだ、と思ってました。

でも、
イギリスで買った
ヘンリー8世の伝記を読んでみると、
違った姿が見えてきたんです。
チューダー朝の安定のために
男の子の世継ぎを切望する姿。
老いらくの恋で結婚した
五人目の妻の不倫を知って激しく落胆し、
処刑を迷う姿。
権力を持ちながらも
時の政治情勢や側近達に翻弄もされる
繊細で不安定な姿も浮き彫りになってきます。

ちなみにこの時代、
王妃の不倫は法律的に
『王への反逆罪』だったそうです。
そして、
この五人目の妻をめぐっては
貴族同士の権力争い、
カトリックとプロテスタントのいがみ合いまであり、
彼女の処刑に関しては
ヘンリーの一存ではなかったということも
伝記を読むとわかってきました。

ヘンリー8世が
よく言えばカリスマ的な、
悪く言えばややエキセントリックな
人物であったことは確かなんだろうと思いますが、

イギリスで買った伝記を読んでいると、
この王様が
歴史というフィルターをかけられた、
実は
一般的な本に書かれているより
もっともっと複雑な感情を持った
一人の人間である
ことに気づかされた
気がしたのです。

一人の人を
「こんな人」と
ラベルを貼るのはけっこう簡単なこと。
まして、
歴史上の人物となると
そのラベルが
後世の人間によって
いかようにでも貼られてしまう。
伝承を信じ込んだり
あるいは意図的におとしめようとしたり。

だから
考えてしまいます。
自分は
自分の周りの人達を
簡単に『こんな人』と
ラベルを貼っていないかと。

私が垣間見ているだけの
その人の姿が
その人の真実では、きっとない。
私が見ている
その人の姿の奥に
とらえきれないほどの様々な
その人の真の姿があるのだろう

思ったりするのです・・・・・・

だから

ホメオパスとして
クライアントさんと向き合うにあたり、
「こんな人」というラベルを貼らないために
自分の中の偏見やステレオタイプを
いかにクリアーにしておく

本当に大切で
また
本当に難しいことだろうなとも
思うのです・・・・・・。

イギリスで会った、あるガイドのおばちゃん、

「ヘンリー8世はすんごい大喰らいでね、

肉の食べ過ぎでガスがたまって
爆発して死んだのよ( ̄∀ ̄)

そこまで言うか~~~~~っ

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