１４年前の今日、
生まれてきてくれた息子。

１０月２７日午前９時３０分でした。

息子がこの世界に出てきた時、
産科の先生と助産婦さんと看護師さん達が、

「９時３０分誕生、おめでとう！！！」

と、言ってくれたのだそうです。
後で、隣の分娩台にいた方が教えてくれました。
この病院の産科での決まりごとなんだそうですが、

分娩台の上で頭ん中まっしろけっけになっていた私は、
記憶がゼロでございます・・・・・

娘が緊急帝王切開での出産になったため、
息子の出産で自然分娩挑戦を決めたものの
「子宮破裂のリスクはある」と言われていたので
不安でいっぱいこっぱいで、

里帰りしてから約１ヶ月間、
毎日夜寝る前に心の中で
息子に話しかけました。

「なんにも心配いらないよ。
　安心して、下から出ておいで。
　する～っと出てこられるよ。
　大丈夫だよ。」
と。

（息子に、というよりは、
自分に言っている感じですかね・・・・・）

そして、
自分の中に１本のパイプがあって
息子がスルスルと通っていく感じ、
子宮口がゆっくりと開いていく感じを
毎晩毎晩イメージしました。

そして、１０月２７日の午前３時過ぎに
お腹が縦に痛んだような気がして目が覚め、
トイレに行って破水したらしいことに気がつきました。

４時に入院した時は、子宮口は３センチ。
８時の時点で、まだ４センチ。

数分ごとに腰が鈍く痛むくらいで、お腹は痛まず張らず、
「今日中には生まれるかしらね～。
　ダンナさん、横浜から来るの？
　立ち合い、十分間に合うわね。」
と、看護師さんから言われていたら・・・・・

８時半を過ぎるくらいから、
急に腰の痛みに間隔がなくなりました。
痛み自体は生理痛が強くなったくらいで
たいしたことがないのに、
息子が下りてくるのもわかり、私はちょっとしたパニックに。

助産婦さんが駆けつけてくれて、

「もう、全開だわ。
　分娩室行きましょう。」

１時間前まで、４センチだったよね？！
１時間で６センチ開いたんかい？！？！

９時に分娩室に入って、
数回いきんだところで先生が到着し、
時間がかかって子宮破裂を起こすのを避けるために
吸引が行われて、

「９時３０分誕生、おめでとう！！！」

というわけで、

お腹がまったく痛まずに、
お腹にまったく陣痛を感じずに、
入院して５時間半で
息子を生んでしまったのです。

陣痛が強かったり、分娩が長引いたりしたら、
子宮の帝王切開の傷が破裂する危険がありました。

子宮の傷（薄さ３ミリだったそうです）を守るために
もしかしたら
息子ががんばってくれたのかもしれない。
もしかしたら
天国のおじいちゃんやおばあちゃんが助けてくれたのかもしれない。

後で、そんなふうに思い、
不思議な気持ちと感謝で
胸がいっぱいになりました・・・・・・・

このブログで書いているように
生まれてから息子はいろんなことがあって、
私の人生で一番心身ともにきつかった日々が
１年以上続き、
息子が無事に生まれてくれた喜びも
きれ～に忘れた時もありました。

でも、

今こうして、そばにいてくれている息子。

「かーちゃん、
　オレの後ろの方の髪の長さ、どうよ？」
と、ごはんをほおばりながら訊いてくる息子。
（飲み込んでから、しゃべらんかいっ）

この息子で、
かーちゃんは幸せです。

これからもいろんなことがあるだろうけど、

息子にとって
実り多い人生でありますように。

その人生のはしっこに
そっと自分もいられますように。

     日本ホメオパシーセンター横浜上星川
 　　　　　　　　Stillpoint Homoeopathy 　藤田さおり
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