この春に娘と一緒に映画を全て観て以来、
すっかりハリー・ポッターにハマってしまい、

ここんとこは、せっせと
ハリー・ポッターのシリーズを読んでて
（やっと３冊目、大好きなルーピン先生が登場する本）、

昨日の夜は、
息子のリクエストで
映画の最終作を観ました。

最終作、
本当に重苦しい雰囲気の作品です。
ハリーと、宿敵である闇の魔法使いの最後の決戦。
画面が暗すぎて、
何が起こってるのかよく見えないくらい。　マジで。

娘と私は最終作を観るのは２回目なので、
何が起こるかも知っています。
誰が生き残り、誰が命を落とすかも。
なので、
娘はクッション抱えて、
私は膝を抱えて、
（息子だけは長々と寝っ転がって）
二人して胸に重たい石が入ったような気分で、
最後まで観ました。

２回目を観終えて、
改めて
人（う～ん、魔法使い？）のエゴの強さ、
争いの醜さ、むごさ、
大切な人たちを失うことの悲しみについて
考えていたのですが、

私達はこうして映画を観ていて、
映画の中の差別やいじめに憤り、
争いをあるべきものでないと思い、
登場人物の死を悲しむけれど、

映画ではない、この現実世界で、
映画と同じこと、
映画以上のことが起きていることに

もしかしたら
鈍感になっていないだろうか・・・・・・

と思ったのです。

映画館で、テレビの画面で、
映画を観て、
フィクションであるその内容に憤り、涙するけれど、

実際に世界で起きていることには
反応が鈍くなり、

差別も、いじめも、殺人も、戦争も、
時に
まるで起こって当たり前のことのように感じ、
それを伝えるニュースも
目の前を素通りさせていく。

それが
今の自分なのだと、
気づいたのです。

冒頭に書いた、大好きな登場人物の
ルーピン先生。

ハリー・ポッター関連のサイトを読んでいて
彼の生い立ちや人生を知るに至って、
彼に対する世間の差別や偏見に憤っていたけれど、

ふと自分を振り返って、
これが現実世界だったら
私は彼のような人を絶対に差別しないだろうか？
私は人の本当の姿を見て、受け入れられるだろうか？
と考えると、

自分がその器の人間でないことにも
気づいたのです。

フィクションの世界を観て
（フィクションも、現実世界を反映しているとは思いますが）
憤り、涙しても、

現実世界では
起こっていることに半ば目をつぶり、
差別や偏見の意識を確かに持っている
自分。

その自覚は、
昨晩、映画を観ていた時以上の重さの石を
胸に投げ込むことになりました。

これも
自分の心の闇を見るということか、と思いつつ、

自分がそういう人間だと思いたくない、
まだ直視できない、

息苦しい、感覚です。

     日本ホメオパシーセンター横浜上星川
 　　　　　　　　Stillpoint Homoeopathy 　藤田さおり
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