「あこがれの人に会えた日 その1」の続きです

2009年12月13日、
ピーター・セテラのCotton Clubでのライブの日。

私と同じく、シカゴとピーターの大ファンである
高校時代からの親友も
飛行機で東京に駆けつけました。
「ドキドキし過ぎて気分が悪い~」という
メールと共に。

私は私で、
「今日、ピーター・セテラが目の前に・・・・・」と思うと
なぜか、胃がキリキリキリキリ・・・・・・・・・

Cotton Clubに行くまで、
二人で最大級にテンパっていました。
何食べても飲んでも、全く味がせんわ  、みたいな。

Cotton ClubのB席は
S席から2、3段上がり、狭い通路を挟んだ後方にあります。
いずれにしても
ステージまでの距離は数メートル。
十分よく見える位置なのですが、
開演前に周りを見渡して、
S席の通路側の頑丈な仕切りも見て、
「これは、プレゼントを手渡しできる距離ではないな・・・」
と思いました。

そう、
私、プレゼントを手作りして持ってきてたんです。
ピーターに手渡ししたくて。
なんて無謀なんでしょう・・・・・・・

あかんわね、無理だわね、と思いつつ
迎えた開演時間。
・・・・・・・・・・なんと、
バック・バンドのメンバーに続いて
ピーターが
B席前の通路を通って
ステージに向かって行ったのです 

    わたしのめのまえを
    ぴいたあが
    とおっていった・・・・・
( °д°) 

そう、
B席とS席の間の通路って
ステージまでの花道だったのです。

生まれて初めて聴く
ピーター・セテラの生の歌声。
生で聴けることはもうないだろうと思っていた、
あの『ミリオンダラー・ヴォイス』です。
1曲目が始まってすぐ、
20年以上待った、
いや諦めていたことが思い出されて、
目が勝手にウルウルウルウルウルウル  
ほんの数メートル先で
本物のピーター・セテラが
日本の聴衆のために歌ってくれている。
私にとって
長年の夢が叶った至福の時間でした

演奏が終わり、
ピーターとバンド・メンバーが
ステージを降りて
花道に向かってきました。
親友の「今、渡しなよ!!」という声に
ハッとして、
私は
プレゼントを手に花道に飛び出しました。

そして、無我夢中で、
「This is for you, Peter !」と
プレゼントを差し出し・・・・・・

気がつくと私、

ピーターの前に立ちはだかり、
行く手を完全にふさいでいました

私を押しのけようとするスタッフのお姉さんと、
見るからにキョトンとした顔のピーター。
私は一瞬、頭パニックでしたが、
次の瞬間、
「Oh, thank you !」
と、ピーターがプレゼントを受け取ってくれたのです。

渡せた・・・
受け取ってくれた・・・・・
緊張が一気にゆるんで、
そのまま、椅子に倒れこみ!!!

再びピーターとバンド・メンバーが登場し、
アンコールの後、
また花道を通っていきました。
親友と私が手を伸ばすと、
ピーターは私達を見て
笑顔で握手してくれました。

大きな大きな
あったかい手でした。

S席じゃなくて
B席でよかったんだ
って思いました。
S席取れずにB席になったから、
こんな素敵なことが起きたんだと。

雲の上を歩いているかのような心持ちで
フラフラと帰途につき、
駅まで迎えに来てくれたダンナに
「神様がS席を取れないように邪魔してくれたんだ~~!!」
と言うと、

「キミは
 全てが自分中心に回ってると思うようになったな。」

思っちゃいけないのん

2009年12月13日。
29年越しのあこがれの人に会えた日でした。

そして
それから10日後、
ピーターが自分のHPに
日本公演時のお礼として、
他の方達の名前と共に
私の名前も書いてくれているのを発見しました。
パソコンの前で
また、目がウルウルになりました

・・・・・・よく見ると、私の名前、
『SAORI FAJITA』
になってましたけどね

ピーターが名前書いてくれるなら、
フジタからファジタに改名したっていいわいな

あこがれの人に会えた、
夢の叶った日のおはなしでした

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