だんな・オンステージが始まった。

「 くっやっしぃけれどぉ
　　おまえにむちゅうぅ・・・」

知ってる。

「 ダメよっといわれてもぉ～～」
知ってる。

「 ＄＋β＆：＊υ！＠￥％Ω～～」
知らない。

隣で横になったまんまのダンナが
延々ヒデキと化してる。

ついつい、

「郷ひろみだと、どうだろうねぇ」
と口をすべらしたが最後、

「 ぼくたち、おとこのこっ」
そりゃ、知ってる。

「 おっくせんまんの…じゃぱーーーん！」
そりゃあ、知ってる。

あのぉ、りんごがなんとかってのは・・・
「 ふにふにふにふに　ふにふ～に～～」
ああ、それね・・・・・

途中、
野口五郎だ、カックラキンだ、研ナオコだとか
言ってるうちに、
あたしゃ眠くなってきたよ・・・・・

まんまベストテン世代、
ベストテンと当時のミュージック・シーンを
こよなく愛する男・うちのダンナ。

エア・マイク状態で
ヒデキもひろみもすっ飛ばして
もはや誰の歌を歌ってるのかわからないけど
超ごきげんで歌い続けるダンナに（※夜１時前）、

「あれだね、
　〇〇〇（娘の名前）みたいに、
　今度、オールナイト・カラオケ行くといいんじゃね？
　（娘のサークルの定番イベントがオールナイト・カラオケ）
　歌い放題やん。」
と言うと、

急に真顔になったダンナ、

「いや、オールナイトは体に悪い。
　やるなら、朝から夕方まで。
　ナイン・トゥ・ファイブ。」

で、まさかの
「 My baby takes the morning train～」
シーナ・イーストンの『9 to 5』に突入！！

その後、まだまだ歌い足りない様子のダンナ、
やっと静かになったけど、

私の目がさえて、眠れなくなった。

来月のダンナの誕生日、
プレゼントは
家庭用カラオケ防音マイクにしよう・・・・・